催眠と聞くと、催眠術師の言うままに繰られる催眠ショーを連想して、怖いイメージを持たれる方もいらっしゃるかもしれません。
実際の催眠状態とは、皆さんが日常生活の中でよく経験しているものなのです。
例えば、映画館で面白い映画を観た後に、一瞬どこにいるのか分からなくなったり、夢中で本を読んでいるときに、誰かに声をかけられても気づかなかったというようなことはよくありますよね。また、北海道で真っすぐな一本道を2~3時間運転していたら、あっという間に目的地に到着していたということもあるかと思います。
それらは一種の催眠状態なのです。催眠療法中もご自分の意識はしっかりしていて、嫌なことは嫌だときちんと拒否することもできるのでご安心ください。
催眠状態になると、顕在意識が潜在意識につながり、理性が弱まって心の緊張がほぐれるため、記憶や感情が出てきやすくなります。催眠療法(ヒプノセラピー)では、その催眠状態を使って、過去の記憶にアクセスし、記憶の中の感情を癒して書き直したり、新たな暗示を入れて思い癖や悪い習慣を変えていったりする療法です。
セラピストの誘導で気づきや癒しを得るわけではなく、ご自身が前世や幼年期の記憶の中で様々な気づきを得るため、しっかりと腑に落ちて、新しく前向きな自分になっていくことができます。
受け身の姿勢ではなく、ご自身が「変わりたい」という強い気持ちを持って受けて頂くことで、より大きな効果が期待できます。